2025年2月の火災に際して

浅春の候、豊栄荘は珍しく梅の開花の遅い春の庭となっております。
昨年より重度なる火災にて皆様にはご心配をおかけしております。
消火活動をはじめ、地域の皆様には多大なるご助力を賜りましたこと、深く御礼
申し上げます。
昨年2024年5月の火災に際は、本館が全焼となり、この半年は崖地ゆえの
解体工事に大変に苦慮しておりました。そこへ今回2025年2月、二度目の火災
に見舞われ雉子亭、新館が焼失しました。今回焼失した雉子亭は、社員やお客
様の思い出が多く詰まった建物でした。飛騨の匠の技術によるケヤキやクリで
組まれた歴史的建造物でした。また武者小路実篤により命名された「雉子亭」
という直筆の書も焼失しております。
今回この二度に渡る火災に際しまして、2025年2月26日、元社員が放火の
容疑で逮捕されました。現在、警察と協力して全力を挙げて原因究明にあたって
おります。世間をお騒がせする事となりましたが、今しばらく、見守っていただけ
ますと幸いでございます。
豊栄荘 主人 原 健一郎
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